むなつきはっちょう

個人的徒然気ままブログ

てふてふのやうに

 

昨日は恒例の図書館の本のリサイクル市でしたー!

無料または数十円で本が買えるのですね古本だけど
ここで無料で手に入れた本はいわば
無期限の貸し出し本のようなものなのです
読み終わったら
読まなくなったら
またリサイクル市に出したらいいという
循環される本たち素敵
すっかり忘れてたけどギリギリで情報を入手し
いざゆかん!ユカタン半島
冬ごもりの準備に本を備えよ!
聴けよ!雄雄しき始まりのメガフォンを!
みたいな感じで毎回始まる時間に間に合うように行ってたんだけど
年々人が増えてきて
人ごみの中で本を選ぶのが嫌になったんで
残ってる本の中で読みたい本が見つかればいいやーなんて思いながら
あえて今回は始まる時間より1時間遅くいったのです
まだそれなりに人はいたけれど
開始早々の熱気のようなものは消えていて
わりと穏やかな気持ちで早速本を探し始めようと
日本文学の全集ゾーンがすいてたからそちらへ行って
高見順の全集を開いて読もうとしていたら
見知らぬじいさんが話しかけてきて
「そこにある本は昔の仮名遣いだから読めんよ」と笑われました
どんな意図を持って私に向かって声をかけたのか知らないが
読めんよの前の(若いもんには)というカッコの存在を
そこに含まれるお前には読めまいという
女または若者をバカにしてる響きを
紛れもなく感じ取りましたので
少しもじいさんの顔を見ず
「いえ、読み慣れてるんで」とページをめくりながら答えておきました
じいさん無言で去りにけり
じいさんよ
残念ながら私はあなたの好きな
蝶々のように優雅で可愛げのある
自分では何も考えようとしない女じゃないのです
自分の存在を確認する為に必死で言葉を獲得しようと
本をよく読む女であるのよ
幼い頃からこの図書館で何百冊と本を借りてきた私が
漱石 太宰 芥川の歴史的仮名遣いで印刷された全集を読まなかったとでも?
そもそも読めるか読めないかは
文をみた私が決めることである
たぶんじいさんにとって私はあまりにも場違いな存在であったのだと思う
ドレスコードを間違えた人のように
老人のおせっかいというあまりにも小さな出来事ではあるが
一見悪意のない純粋さや親切さを装った
想像力を欠いたうつろな人間の心ない攻撃のせいで
せっかく穏やかだった気持ちは動揺してしまいました
とっさの受け答えという無意識の領域を必要とする
行動において 戦いを制した 傷つかずにすんだ
という興奮のせいもあり
このあとこの出来事が全然頭から離れていかなくて
こういうの全然無視したいんたけど
まだまだ矢は刺さり続きます
何事にも動じない強い心を持たねばならぬー
 
高見順全集はもちろん
探していた詩が載っていたこともあって
家に持って帰りました とさ
みなさま
読者の秋でございます