むなつきはっちょう

個人的徒然気ままブログ

芸術とはなにか

本日陶器を購入しました
量産の安いものではなくて
作家さんがひとつひとつ手作りで作ってる1点物のもの
陶器とか積極的にほしいとか
思ったことないからびっくりでした
なんかやっぱりどんどん老人に近づいているみたい
でもあれだね
老人だから陶器や盆栽とかが好きなんじゃなくて
時間の過ごし方というか
家で過ごす時間が多くなった時とか
自分のために使う時間が増えた時に
その時間をどう楽しむかということで
そういったものに目がいくということなのでしょうか


人間の能は意外とキャパシティが狭い?ようで
PCにデータを保存するときに文章よりも画像の方が容量が必要なのと同じように
言葉として記憶することはできても
画像として視覚したことを覚えておくことはなかなか困難らしく
私はフンデルトワッサーのように細々とした絵が好きですけれど
細部まで思い出せるかと問われればもちろん否なので
その絵を楽しみたい時は画集を眺めたりします
それと同じように今回陶器の購入に至ったのは
その陶器が「ケッショウユ」(字がわからん)という薬品?で出された
雪の結晶のような模様が細々とあって ピンクや黄色水色などの色が
綺麗な貝殻のように光っていて見るたびに趣の増してくる器で
この陶器を買わなければこの模様をこの美しさをもう2度と思い出せなくなる
見れなくなるということをとても残念に思ったからでした
整いすぎて美しいものは実は単調で飽きてくる気もしますが
なんだか予測不可能なこの器の美しさは写真におさめては
台無しになるくらい繊細で発見の可能性に満ち溢れていていたのでした
そしてまた
なによりも奇抜なものや見たことのない斬新さがもてはやされる時代の中で
そのものとしてもはや機能できないものがたくさん増えていると感じていた私は
その器がきちんと器であることが嬉しかった
例えば茶碗なら茶碗、洋服なら洋服として
きちんと機能できるなかでの美しさが心地よいのでした