むなつきはっちょう

個人的徒然気ままブログ

『ひとりりしり』 7.20代への進路指導

 

 

おッシー君との2人だけの夕食もなんだかなあと思っていたら
そこの民宿のオーナーだという60代後半と思われる大柄の男の人も
いつの間にか来ていて一緒だった
オーナーがいるということはおッシー君は雇われの身であるようで
なかなかの上下関係がみてとれた
今までとは違う話し方のおッシー君を見るのはなんとなく不快だった

 

そんなマカ不可思議な3人での夕食はまあそれなりに楽しかった
ひとりさみしく布の家で食べると思っていた夕食が
肉ありウニあり酒ありの賑やかなものになったのだ
(ちなみに私はウニが好きではない)

彼らは若い女性がいるということでかなりの上機嫌であり
なかなか夕食は終わらなかった
はっきり言ってこちらはご飯が食べられること以外に
おじーさん2人とご飯を共にするそれほどの嬉しさはないのですすまぬ
そのうち政治の話になってきたので
適当に相槌をうちながら
早く寝たいなーなんて
思っているとようやくオーナーは眠くなってきたようで
部屋へと戻っていった
オーナーがいなくなると
おッシー君は私の職業について聞いてきた
私がフリーターだと答え まだ自分のやりたいことがよくわからないんですと言うと
それじゃあダメだあなたにはもう好き嫌いをしている時間なんてないんだから
早く何か始めなさい キチンとした職業につきなさい
みたいなことを言われて
離島で民宿をやっているおじーさんだから
ありきたりのことではない話しが聞けると勝手に期待してしまったのだけれど
聞くことができたのはお説教で
彼の教育的おせっかいで
私に今の生き方はダメだと、いまから始めても
他の人より遅れているんだからもう時間はないと
やりたいことがないなんてダメだと
繰り返し言った
ダメだと言うだけの何の説得力もない
ただ人を焦し不安にさせる言葉の洪水を浴びながら私は
少しうんざりしてきたのが顔に出てきた
おッシーのいうことが現実であることはまぎれもない事実だ
しかしこれはもうお互いに新興宗教の人を相手にしているのと同じで
いくら議論をしたところでどうにもならない
いや、こちらは相手の言っていることはわかるけれども受け入れることはできない
一方相手はこちらの言っていることを正そうと必死だ
一番使ってはいけない最も楽な呪文
「そうですね」といって会話を終わらせた
おッシーはこちらの機嫌の悪さに気づいたのだろう
話題を変えて明日は雨で山登りはできないだろうから
車で利尻を案内してあげるよと盛り上げてきた
ということで明日はおッシーオススメの早朝の姫沼を見に行くため4時に起きます
もう深夜