むなつきはっちょう

個人的徒然気ままブログ

『ひとりりしり』 2.ふわっと苫前

 

自宅を出てからまずバスで

留萌管内中部に位置する町 苫前町 へと向かった

苫前町には友人の実家があり

何だか前から行ってみたかったので

せっかくだから利尻までの道のりいろいろ寄り道していこうという企画!

え?あれ?そういえばむしろこちらに行くことが本来の目的であり

せっかくだから利尻まで行っちゃおうってなったんだった!

思い出した!

すべての理由は「せっかくだから」という

よくばりたかっただけだー!

なぜ利尻に行こうと思ったかもう解決しちゃったよ

もうこれは何かを書く前に結論が分かってしまうという

ニューウェーブ作文とでも思っていただこう!

ミステリーは絶対に書けないね

 

さて

 

苫前町は山ってゆーか森なのに海という

なんだかスーパー魅力的な要素満載なところで

着いたらもう夜で降り立ったバス停のまわりは真っ暗で

海の音が聞こえてここはどこ的な要素満載なところ!


友人の実家に一晩泊めてもらい
メロンの出荷のお手伝いを少しさせてもらったり
とうきびをもがせてもらったり
足湯をしながらアイス食べながら
晴れた天気の青い海の向こうに見える天売島焼尻島を眺めたりした


メロンの作業がおわって作業場のようなところで

友達がお土産に買ってきたおだんごを食べましょうってなったときに

作業場には家族の方だけじゃなくてお手伝い?の方もいて

こういうときお土産って時として

誰が先に取るとか先に譲るとか

ドーゾドーゾってみんな遠慮して一番先に

選ばないというのが起こりうると思うのだけれど

このときそういうのが全くなくて

全ての事が自然に運んで

しかもそれがめちゃくちゃ心地よくて

ふだんやってる醜いアレなんなんだろうって思って

わざわざ起こりうる結果を予測して

行動を決めるというようなことはせず

人の家で勝手に裸足になれるような

そんなくつろいだ雰囲気

礼儀のような信頼のような

そういうのの本当の姿を見たような気がしたなあ

 

 
そんな中 郷土資料館みたいなところ
ってゆーかたぶん郷土資料館だな
にも連れて行ってもらった
昔々あるところで使われていた道具とか
はちゃめちゃでかいオットセイの凄まじい迫力の剥製とかがあって
ヒソヒソ楽しんでいたら
たぶん昭和の頃のものなのかなあ
少年たちの習字が展示してあってひとつひとつ眺めていたら
そのなかに何を思ったか達筆な「なにくそ」の四文字
歴史に刻まれたなにくそだわ
少年は何と闘っていたのか!
ザベストオブテンジブツ!

 

 

 たくさん話しかけてくれて暖かく迎えてくれたお父さんや
ご馳走を作って待っていてくれたお母さんや
実家という場所の賑やかで色々な物があって
青春時代のなごりみたいにいたるところに思い出があって
自分はここに来たのは初めてだけど
いちいちその思い出に親しみを感じて感動して
沢山親切にしてもらったのに別れ際に伝えたいことはいっぱいあったのに
出てくる言葉は「ありがとうございました」の一言で
別れの瞬間は何の準備もできないまま突然やってくるのだと思って
たぶんそのゲリラ的瞬間を掴むことがこれから大切になるんじゃないかって
思ってみたりして!

 

 


そしてまた今年もメロンの出荷の時期が来たのだね
明日からお手伝いに帰るという友よ