むなつきはっちょう

個人的徒然気ままブログ

山あり谷あり

 

 

「僕の思念、僕の思想、そんなものは!ありえないんだ。

言葉によって表現されたものは、もうすでに、厳密には僕のものじゃない。

僕はその瞬間に、他人との思想を共有しているんだからね。」

「では、表現以前の君だけが君のものだというわけだね」

「それが堕落した世間で言う例の個性というやつだ。

ここまでいえばわかるだろう。

つまり個性というものは決して存在しないんだ」

 

神よ

孤独な野郎どもに慈悲をたれたまえ

ーーーーーーーサリンジャー『シーモア序章』